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嵯峨野の周辺には、悠久の時間が生み出した名刹、そして昔ながらの日本の風景が存在しています。この歴史的景観は、撮影所のある太秦に近いという地の利もあり、ロケ地として重宝されてきました。
<『若さま侍捕物帖 魔の死美人屋敷』(1956年/深田金之助監督/大川橋蔵出演)>
嵯峨野に見る映画ロケ地
場所:右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町〜嵯峨広沢町
国宝の木造釈迦如来立像を有し、融通念仏の道場としても知られる「清凉寺」。通称、嵯峨釈迦堂とも呼ばれるこの寺院は、ロケ地として本堂、狂言舞台などの境内各所はもちろんのこと、山門においては大胆にも大きな赤ちょうちんを吊るし江戸の浅草寺に見立てられることがしばしばありました。映画では本物の浅草寺に見えるから不思議です。(『月から来た男』(1951年/大映/佐伯幸三監督/長谷川一夫出演)、『白馬城の花嫁』(1961年/東映/沢島正監督/美空ひばり出演)、『梟の城』(1999年/東宝/篠田正浩監督/中井貴一出演)等)
清凉寺から徒歩10分の距離にある、真言宗大覚寺派の本山「旧嵯峨御所大覚寺門跡」は、昔も今も数え切れないほどの撮影が行われています。運がよければ撮影の現場に遭遇するかもしれません。
重厚な造りの明智門、塀沿いの松と清流、風格ある寺内など、どこを切り取っても絵になる風景ばかり(『女帝 春日局』(1990年/東映/中島貞夫監督/十朱幸代出演)等)。
![]() <『一心太助 男の中の男一匹』(1959年/東映/沢島忠監督/中村錦之助・月形龍之介出演)> |
東に広がる「大沢池」【おおさわのいけ】とその周辺も時代劇には絶好のロケ地になっています(『炎上』(1958年/大映/市川崑監督)、『豪姫』(1992年/松竹/勅使河原宏監督)等)。この寺院だけで様々なシーンを撮る事ができる。それもロケ地として重宝される所以なのです。 | ||
| 大覚寺から東へ山沿いの道を進むと、一帯は田畑が広がり、まるで昔の日本にタイムスリップしたかのようです。 | ![]() |
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![]() <『富士に立つ影』(1957年/東映/佐々木康監督/市川右太衛門出演)> |
ここは京都市の「歴史的風土特別保存地区」に指定された区域。その道が一条通に交差する処に「広沢池」【ひろさわのいけ】があります。こちらも時代劇撮影御用達となっています。船着き場になったり、川の土手になったり・・・皆さんも映画・TVの時代劇で一度ならぬ二度、三度必ずや目にしていることでしょう(『座頭市喧嘩太鼓』(1968年/大映/三隅研次監督)、『どら平太』(2000年/東宝/市川崑監督)等)。 | ||
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